2011年7月8日
株式会社プロビデント(千葉県流山市)は、金属対応も可能なICタグラベルの新製品「メタルアタッチ® MA02」を開発しました。
今回発表する「メタルアタッチ® MA02」も、バーコードラベル等と同じ安価な紙製ラベルを利用しています。また、従来の「メタルアタッチ®」同様、ラベル下部にミシン目(折線)とスリット(切り込み)をいれてあるため、単純な構造でありながらも、強度を保ちながら自立する構造になっています。
本来ベタ貼り専門であったICタグを自立させることで、UHF帯ICタグが嫌う金属や液体容器等に添付した場合でも、対象物とインレイの間に隙間を生み出し起電力を発生させることができます。このため、極めて安価な金属タグとして活用できます。例えば、鉄鋼製品の場合、コイルや鋼管の内壁に貼付することによって、極めて有効なICタグとして利用することが可能です。しかも紙製であるため、ラベルプリンタで印刷可能です。
さらに「メタルアタッチ® MA02」では、より幅広くご利用いただくために、裏面にセパレータカットを付けて貼付時のベタツキをおさえた「MA02-22」と、セパレータカットのない「MA02-21」の2種類を揃えています。プロビデントではこの「メタルアタッチ® MA02」を2011年7月11日より発売いたします。
プロビデントでは、現在、製鉄所内でのコイル・鋼管に「メタルアタッチ® MA02」が適用できるか判断するための基礎実験を完了させた段階です。その結果、ICタグラベルとして、良好な読み取り評価を得ました。
次の段階として、どのような貼付状態でも100%読み取ることが可能なリーダライタシステムの開発を進めています。製鉄所やコイルセンタでの母材・製品管理で本格実用化を目指し、今後RFIDリーダライタ機能のある専用端末の量産化も検討しています。さらに、メタルアタッチの自動貼付を可能にするロボットの開発も計画しています。
「メタルアタッチ® MA02」の詳細はこちらからご確認ください。